iPhoneの画面にあらわれた「黒いシミ」の正体とは!? 液晶漏れは危険!

iPhoneの画面にあらわれた「黒いシミ」の正体とは!?

iPhoneの画面を破損した際に出来る「黒いシミ」の正体は「液晶漏れ」というパネルが故障している状態です。
iPhoneを落としたりぶつけたりした時の衝撃により、iPhone内部の液晶パネルが損傷し、液晶が漏れ出たためにあらわれるのが「黒いシミ」です。

この黒いシミのせいで、画面すべてがみえず、操作しづらいだけでなく、放置すると故障の原因にもなってしまうためできるだけ早く修理する必要があります。

黒いシミの正体は液晶漏れ

iPhoneの液晶漏れ

iPhoneの画面を破損した際に出来る「黒いシミ」。これは、「液晶漏れ」という状態です。ガラスの下にある「液晶」これが破損し、インクが漏れ出したような状態になってしまうことを「液晶漏れ」といいます。また黒いシミではなく、虹色のラインが出たりする場合も「液晶漏れ」と考えられます。

実はこの液晶漏れは、放置すればするほど大変なんです!

iPhoneのガラスパネルの構造

何故iPhoneは画面にヒビが入っていたり、ガラスが割れていたりしても操作が出来るのでしょうか?

それはiPhoneの画面は3層構造になっているからです。画面には表層から「ガラスパネル」「タッチパネル」「液晶パネル」を貼り合わせています。ですから、一番外側のガラスパネルだけが割れていても、その内側にあるタッチパネルと液晶が損傷していなければ正常に操作できます。

この時に、タッチ感度が悪くなったり、画面の一部でタッチが効かないことがあれば「タッチパネル」の故障の可能性があり、画面表示に黒いシミや虹色の線が入っていると液晶パネルの故障の可能性があります。

液晶漏れはどんな時に起こる?

具体的に、液晶漏れはどんな時に起こるのでしょうか?
上述のようにiPhoneの「液晶パネル」が破損した時に液晶漏れが起こります。落下等の衝撃でガラスが割れた際に液晶まで破損が及んだ時に液晶漏れが発生しやすく、またガラスが割れていなくても画面の全体か一部分を圧迫しすぎても液晶漏れの状態になります。

もちろん自然に液晶漏れが発生することは考えにくいので、iPhoneの落下や衝撃等に気を付ければ十分防げます。

「液晶漏れ」は「ガラス割れ」を放置するよりもはるかに危険です

「液晶漏れ」は「ガラス割れ」を放置するよりもはるかに危険です。

「液晶」は微量の水分を含んでいるので、中で液体が漏れ出した状態になると最悪「水没」を起こす可能性もあります。
「水没」するとiPhoneの電源が入らなくなる等の致命的な不具合の原因となります。

また、iPhoneはタッチセンサーが液晶側にあるため液晶漏れが広がるとタッチできない箇所が増えていきます。
タッチ操作ができない部分はタッチが利かないだけでなく、触れていなくてもタッチセンサーが感知してしまう「ゴーストタッチ」という現象を引き起こして、何も操作していないのに、iPhoneが勝手に動くことがあります。

iPhoneは起動する際、パスワードを10回間違えてしまうと初期化するしか道が無くなってしまいます。液晶漏れを放置したために「ゴーストタッチによって初期化をせざるを得なくなってしまった」という方も少なくはありません。
液晶漏れの放置は、そのほかの不具合や故障の原因にもなり本当に危険です。放置せずにできるだけ早く修理に出すことをおすすめします。またこまめにバックアップをとることで大切なデータの万一の消失に備えることも大切です。

有機ELパネルとの違い

iPhoneX等で採用されている有機ELのパネルにおいても、画面が破損してしまうと黒いシミが出てしまいタッチが利かなくなります。
有機ELパネルは液晶パネルと異なり液体は入っておりませんので、黒いシミは単に発光パネルの破損と思われます。そのため水没の心配はあまりありませんが、有機ELのパネルであっても黒いシミは広がってしまうので早めの画面ガラスパネルの交換・修理をオススメします。

ガラス保護フィルムの有用性

このようなことを聞くと心配になると思いますが、iPhoneに採用されるガラスは「スマートフォンの中で最も頑丈」ともいわれる硬度の高いガラスを採用していますので、非常に丈夫ではあります。ではなんでこんなに割れるのか?
冷静に考えて「端末の半分、あるいは全面がガラスでできた物体を170㎝の成人男性が顔の近くからコンクリートの上に落とした」割れない方が奇跡だと思える文面だと思います。
とある実験では「手元からスマホを落下させたときは、高い確率でディスプレイ側が下になって落ちる」ことを実証した方もいるようです。
ガラス保護フィルムが身代わりになってくれることも多々ありますので、ガラス保護フィルムの着用を是非ともオススメいたします。