COCOA – 新型コロナウイルス接触確認アプリって何?使い方は?

接触確認アプリ「COCOA」

COCOA – 新型コロナウイルス接触確認アプリ

新型コロナウィルスが猛威を振るっている昨今、私達の生活に影響を与え続けてきた「脅威」はもはや「日常」となっています。緊張状態が続き、緊張に慣れ「とりあえずマスクをしておこう」という環境下にいる方も少なくないと思います。
予防を続ける事は非常に大切な事だと思いますが、目に見えないものに対して「正解のない努力」を続けていく事はとてつもなく疲れる事だとも感じます。
そんな日常の中、厚生労働省から「COCOA」というアプリが6月19日にリリースされました。

「COCOA – 新型コロナウイルス接触確認アプリ」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/cocoa-新型コロナウイルス接触確認アプリ/id1516764458

新型コロナウイルス接触確認アプリ、ココア(COCOA)ってなに?

新型コロナウイルス接触確認アプリとは、新型コロナウイルスの陽性者に自分が知らない間に接触していたことが分かるアプリです。厚生労働省が管轄しているアプリで、COVID-19 Contact Confirming Application(=新型コロナウイルス接触確認アプリの意)を略してCOCOAと呼ばれています。

新型コロナウイル感染症の陽性者と1メートル以内、15分以上の接触した可能性がある場合にアプリより通知が送られてきます。通知が送られてきた際に自分の症状や周囲の方の状態を入力すると、帰国者・接触者外来等の連絡先が表示され、検査の受診などを案内されます。このアプリを利用することで、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性が素早く分かり、検査の受診など保健所、医療機関のサポートを早く受けるための方法を教えてくれることがメリットとなっています。

個人情報が漏れないの?

新型コロナウイルスの陽性者と接触したかどうかの情報を収集する方法としてBluetooth(スマートフォンの近接通信機能)が利用されています。このアプリのメカニズムは、Bluetoothで自分のアプリがダウンロードされているデバイスから近くのデバイス(スマホやタブレット)に信号を送り、その信号の強さからお互いの位置を測定します。1メートル以内、15分以上接触をしたデバイスの情報を暗号化して自身のデバイスへと記録をしています。

PCR検査を行なった結果、陽性と診断された場合、ご本人がアプリを用いて感染をした旨の報告を出す必要があります。病院で発行されるパスコードを用いて入力するシステムになっているようです。その後、このアプリをまとめているサーバーから、自分のデバイスの中に感染者と同じ暗号が記録されているかどうかを確認すれば、感染者と接触しているというようになるのです。この記録は14日で自動的に消去されていきます。この暗号は自分で確認したり、暗号によって個人を特定したりどこで出合ったかを知ることはできません。

また、機器の性能や周辺環境(ガラス窓や薄い障壁など)、端末を所持する方向などの条件や状態により、計測する距離や時間に差が生じますので、100%正確な情報であるというわけではないとされています。

このアプリがリリースされた当初、位置情報を記録して個人の行動を監視しているのでは?などといった意見もありましたが、新型コロナウイルス接触確認アプリではGPSを使用していませんので、自分の行動範囲を知られるということは決してありません。また、氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人の特定につながる情報を入力することもないため、個人情報が収集される、データを知らない間に、行政に利用されるということもありません。このアプリをAndroidで利用する場合、AndroidはOSの仕様上、Bluetooth機能を有効にするために位置情報をONにする必要があるため、位置情報をONにしなければなりませんが、アプリの機能として位置情報の収集は行っていません。

また、このアプリはBluetoothの機能を使用できない端末をお使いの方、Bluetoothの機能をオフにされている方は利用できません。

登録方法・注意事項として

新型コロナウイルス接触確認アプリを利用するためにはアプリをインストールすることが必要です。App StoreまたはGoogle Playで「接触確認アプリ」で検索するとすぐにアプリを見つかります。または厚生労働省のホームページにリンクやQRコードが記載されていますので、これをご活用ください。

注意事項として、

  • このアプリは更新される場合があります。アプリのバージョンが更新されている場合には、最新のバージョンにアップデートいただくようお願いします。アプリを更新する際は、App Store/Google Playでアップデート操作をしてください。
  • 【重要】アプリを削除して再度インストールした場合、それまでの接触履歴も削除されてしまいますのでご注意ください。
  • 動作可能なOSバージョンは、iPhone端末ではiOS 13.5以上、Android端末ではAndroid 6.0以上となっております。また、iOS 13.5がインストールできるiPhone機種は以下の通りです。なお、iPad OS、watch OSには対応しておりません。以下のAndroid機種とOS(組合せ)においては、作動することが確認されております(一部の機種によっては動作しない可能性があります)。

とありますので、お使いの端末の機種が対応している事と、OSのバージョンをご確認ください。

「COCOA – 新型コロナウイルス接触確認アプリ」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/cocoa-新型コロナウイルス接触確認アプリ/id1516764458

登録するメリット

8月25日の大臣会見において以下の発表がありました。

~前略~
接触通知を受けたすべての方に検査を受けていただけるようにいたします。それに伴いご案内方法を変更します。
具体的には、これまで、症状がある方、あるいは症状がなくても感染者等との接触の心当たりがある方を検査の対象と整理し、それ以外の方はご自身で健康観察をしていただくという流れになっていました。それを今回、それぞれの地域におけるPCR検査体制の整備等も十分に整ってきたことを踏まえて、症状の有無や感染者等との接触の心当たりに関わらず、接触通知のあった方全員に検査を受けていただけるようにすることとしました。
なお、具体的なアップデートについては、若干時間がかかるため、大幅なアップデートは9月以降に行いたいと思います。それまでの間においても感染者との接触の心当たりをお尋ねする画面の中で、「心当たりがなくても受診を希望しますか」という一文を加え、希望される方には検査をご案内できるよう、暫定的な対応をさせていただくことにしております。
こちらの改修は明日にも終わる見込みですが、アプリのアップデートをしていただく必要はありません。関連して、8月21日に自治体向けの事務連絡を発出しています。大きく2点です。
1点目は、COCOAで接触通知を受けた方に対して検査を行う場合は行政検査として行い、検査費用の自己負担を求めないということを明確化しました。なお、本アプリで通知を受けた方については、別途濃厚接触者であると確認された方を除き、検査結果が陰性であれば14日間の健康観察は求めないという考え方を併せてお示ししています。
2点目ですが、現状では、それぞれの帰国者・接触者相談支援センター等への連絡という形でしたが、これも9月以降、改修により本アプリの画面を変えまして、自治体の状況に応じて直接画面上に検査機関を掲載すること、COCOA専用窓口を設置して検査機関を案内していただくこと等、各自治体の状況に応じてそれぞれの相談先につながる形にしていきたいと思います。
こうした措置によって、接触通知を受けた方が速やかに検査を受けられる、また検査につながっていただけるようにしていきたいと思います。ただ、自治体ごとに対応は異なりますので、接触通知を受けた方は、アプリの案内に従って、検査機関やCOCOA専用窓口等にご連絡いただくようお願いいたします。
アプリの活用についてこれまでも申し上げてきたとおり、個人情報を入れず、安心して利用いただける仕組みです。今回通知を受けた方がすべて検査につながっていける仕組みにさせていただいたことをしっかりPRしながら、更に多くの方にダウンロードしていただけるよう努力していきたいと思います。
この仕組みは皆さんの利用が増える中で感染拡大の防止を図っていくということですので、引き続き積極的なご活用をお願いいたします。”
COCOAを活用することで早期発見によりウィルスの拡散を抑え、検査にも手厚い待遇を用意すると明言しております。

まとめ

本記事掲載時の最新情報では、9月10日17:00時時点でダウンロード総数は約1,655万件で、陽性登録件数は681人と発表されています。
COCOA開始当初「人口の6割がインストールする」ことで、感染の拡大を早期に検知できるという効果が期待できると言われていたように、大多数の人が参加してこそ意味があり、効果が高くなるアプリだと思います。ガイドラインに沿って行動する事はもちろん大切です。そのうえでこのアプリを活用しウィルスの早期発見、感染拡大を防ぐという意識が高くなる事を一国民として願っています。